地味に怖い話「もう一人の私」「トイレの小窓」

もう一人の私

あれは私が小学1年生になったばかりのある日の出来事。

夜自分の部屋で寝ていると、両親からもらったオルゴールが突然鳴り響きました。

私は怖くなり両親の部屋に行きその日を過ごしました。

翌日は勝手に私の部屋の扉が開いたり、その翌日には誰かがいるような気配がしました。

そんな違和感や恐怖が続いたある夜。

洗面所で歯を磨いてふっと鏡を見ると、そこには自分とは別に黒い影が映っていたのです。

私は恐怖のあまり声も出せませんでした。

その後、知り合いの方に見てもらうと、この家の敷地内で以前住んでいた方が亡くなっていることがわかりました。

知り合いの方にお札を頂き、恐怖の日々から逃れることができ、安心して自室で眠れました。

現在、私は独立し一人暮らしをしているので、その家には両親の二人だけで住んでいます。

たまに帰ると、両親はあの頃のことを笑い話にしています。

締めたはずの扉を閉めながら。

トイレの小窓

17歳くらいの12月のとても寒い夜でした。

そろそろ寝ようと2階のトイレに行ったところ、後ろの小窓から誰かに見られているような気配が。

窓を見ると、そこには男性の顔が窓に張り付いていました。

ギャー!!と叫んでトイレから飛び出し、すぐ家族と窓の外を確認しましたが誰もいません。

泥棒にしては消えるの速すぎだし今の何!?と恐ろしくなりました。

しかし、もっと怖かったのはあの顔に見覚えがあったこと。

とてつもなく苦しんでいてもがいたような顔でした。

何か嫌な予感がしましたが、その一回だけでしたので時間の経過とともに忘れていきました。

そしてある日、両親の会話の流れで随分まえに親戚が事件を起こしたと聞きました。

女性に騙され多額の借金を背負い、悪い人たちから追い込みをかけられたのち、追い詰められて銀行強盗未遂をしたそうです。

その人はどうしたののか聞くと「今刑務所にいるみたいだよ、この話はもう終わりにして」と母は言いました。

さらに月日がたち、親戚の家で写真を見ていたら、あの時の窓に引っ付いていた男の写真がありました。

ハッとして、この人誰?と母に聞くと

「もう亡くなったよ」と一言。

明らかに叔父や両親の顔色が変わり、それ以上は聞けませんでした。

実家に戻ったあとで母に再度聞いてみると、

あの男性は私もあったことある人で、母の遠い親戚とのこと。

女性に騙され強盗し、刑務所に入ることになったが、その前に死んだよと言われました。

死んだ理由は言いませんでしたが、死体が発見されたのは、私がトイレで男をみた時期と同じ12月でした。

死んで幽霊になって現れたのか、もがき苦しみ息絶える前の生霊だったのかわからないけど、この事実を知ってから20年たった今でも、実家の2階のトイレは使わないようにしています。

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