地味に怖い話「4階の病室」「またくるよ」

4階の病室

以前、個人経営のクリニック(内科)にて、私が用務員として勤めていた頃の話です。

建物は6階まであり、1階は駐車場。2~3階は診察室。

4階は元々は病棟だったらしく、今は患者さんが診察後、具合が悪くなったら休むようにしている病室とトイレがあります。

しかし、今はほとんど使う事もなく、基本ほぼ無人状態です。

ある日、4階に上がり掃除をする事になりました。

使っていないので当然ですが誰もおらず真っ暗。

トイレの前を通過しようとしたら、電気も点いていないのに背の高い一人の女性が、洗面所の前の鏡をのぞきこんでいました。

私は一瞬ぞっとしましたが、そのまま通過しました。

5分経ってから、恐る恐る戻ってみると、誰もいませんでした。

「気のせい?」

家に帰っても、その光景が頭から離れず、なかなか眠れなかった記憶があります。

次の日、また4階のトイレの前を通ってみましたが誰もいませんでした。

忘れかけていた次の週、また4階の廊下を掃除していました。

なんだか視線を感じるので、廊下の奥のほうを見ると、

階段の踊り場あたりから、顔半分だけこちらを見る人の顔が見えたのです。

私は怖くなり、即2階の受付へ逃げ込みました。

次の日、更衣室で服を着替えていると、誰かがドアを開ける音がしました。

しかし、なぜか開ける瞬間からシーンとしており、ドアは半開き。

恐る恐るドアを開けましたが、誰もいませんでした。

こういったことが度々起こっていたので、この病院で勤務するのがだんだん嫌になりました。

ある日、新人の方がやってきました。

その方とお話をしたところ、従業員Mさんが精神疾患(躁鬱病)だという事がわかりました。

Mさんは精神疾患を持つ方だったので、時々、理解不能な行動をしたりする癖があるみたいでした。

結局、今までの怪奇現象の原因はMさんだったとのことらしいのですが、

聞くとMさんは、4階へは絶対に行かないらしいです。

またくるよ

小さい頃からよく見る夢があります。

40代後半くらいの、作業着を着たみすぼらしい男の人が、追いかけてくるのです。

私はいつも街中を逃げ回り、助けを呼びますが誰もいません。

途中までは前のめりで走って追いかけてくるのですが、

トラックを見つけてそれに乗り込み、私を轢こうとしてきます。

とうとう町外れの公園に追い詰められ、私はジャングルジムに逃げ込みます。

すると男はトラックごとジャングルジムに突っ込み私を轢こうとしますが、その衝撃でトラックから投げ出されます。

倒れている男を見て、とっさに私はトラックに乗り込み、その男を轢き殺します。

タイヤの下で血まみれになっている男と目が合うと、こういうのです。

「またくるよ」

毎回そこで飛び起きて、眠れなくなるのです。

その夢を見たある日、地下鉄に乗るため、ホームに向かっていました。

朝なので人が多く、軽く肩がぶつかってしまい持っていたスマホを落としてしまいました。

スマホを拾おうとしゃがみこんだ時、ぶつかった男性もしゃがみこんできました。

なにかボソボソと話して行ってしまったのですが、思い出してみたらゾッとしました。

「ここじゃあ轢けないじゃないか。」

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